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EAポートフォリオ運用

この記事では、私どもが提案する近未来の投資戦略「EAポートフォリオ運用」が、皆様の資産運用における重要な鍵を握るパーツになるということを、さまざま観点からその理由とともにご報告します。

    はじめに

    わずかな賃金上昇も押し寄せるインフレの波には追いつけず、実質賃金は依然マイナス圏を推移し、貨幣価値は日々目減りしています。
    17年にも渡るゼロ金利政策にはとうとう終止符が打たれましたが、低下し続ける国力とそれを支えるための増税により、この国に自身の未来を託すには心許ないと考える人、投資が必須の時代になったと気付いた人から順に資産運用に取り組みだしています。
    金融立国を目指す上で多くの投資家が輩出されることはもちろん歓迎されることなのですが、私どもはこれまでと同じような投資先や運用手法にはあまり旨味はないと考えています。
    例えば経済成長時における事業投資や右肩上がりを継続し続けた地価・株価、そして米ドルや外国株への投資も高値更新中の今、わざわざ安い円で買うのは辛い未来が待っているように思えます。
    海外不動産や投資ファンドに大切なお金を預けて痛い目をみたこともあります。
    招いた結果は自身の無知と無学によるもの。他人にお金を預けることが最大のリスクであることを悟り、心機一転デイトレーダーとしての成功を目指し膨大な時間をチャートとともに過ごすも、ランダムウォークに近い相場の値動きに跳ね返され諦めることを余儀なくされました。
    投資家としての成功、その困難さを知った私どもは再現性の高い取引ルールをプログラミングした様々なEAを用いてポートフォリオを組む運用方法に至りました。

    EA/ポートフォリオ

    1) EA:エキスパートアドバイザー(ExpertAdvisor)の略。MT4用の自動売買プログラムのこと。
    2) ポートフォリオ:金融ではリスク分散投資のための組み合わせのこと。本記事ではEAの組み合わせのこと。

     

    資産運用をはじめる

    終わりの見えない低金利が続いているこ とで、「投資を始めてみよう」という人が少しずつ増えてきたように思います。
    しかし、言うまでもなく投資で利益をあげるのは簡単なことではありません。
    リターンを求めるのなら、必ずそれ相応のリスクを負わなければならないことを肝に命じておく必要があります。
    リスクを想定せずに始めてしまうと、早晩元本を失ってしまうことになるでしょう。
    それは単に知識不足が招いた結果であるにも関わらず、そういった人に限って「〇〇に騙された」という言葉が口を衝いて出てしまうものです。
    それぞれの相場ルールをよく理解もせず踏み込む人々を、マーケットの参加者達は「カモが増えた」と歓迎することでしょう。
    投資商品は、その運用成績だけではなく、リスクを知ってから取り組むべきです。
    様々な投資手法のリスク、デメリッ トについて後述しますが、共通して言えることは「他人に預けることこそが最大のリスクである」ということかもしれません。
    今回のご提案は、自分自身の口座にてローリスクで十分なリターンを期待できる近未来のスタンダードとなりうる可能性を秘めた資産運用の方法です。

    相場/運用成績

    1) 相場:市場で取引されるその時々の商品・株式・債券・外国為替などの値段。時価。市価。
    2) 運用成績:投資家や投資信託の、資産に対する運用後の損益の比率。運用パフォーマンス。

     

    MT4 EA ポートフォリオ

    本記事の主題でもある「MT4 EA ポートフォリオ」とは、投資家の知識や経験、原資の多寡に係わらず誰もが取り組むことかのできる運用方法です。
    この方法と環境が確立されるためには、インターネット・ブロードバンドの普及とコンピュータやスマートフォンの進化が必須でした。
    EAとはMT4で稼働する自動売買プログラムの略称で、自動売買プログラムとは過去のデータに裏付けられた プログラム(=売買ルール)に従って、昼夜を問わず自動で取引を続けてくれるものです。
    優秀なEAは、近年では熟練のプロトレーダーを凌ぐレベルにまで進化し、まさに夢のツールとなったのです。

    MT4

    1) MT4:メタトレーダー4(MetaTrader4)の略。世界で最もポピュラーなFXトレードプラット ホーム。開発は、MetaQuotes Software Corp. http://www.metaquotes.net/

     

    最もリスクが低く公平なマーケット

    投資には様々なリスクが存在しますが、流動性リスクの低い(= 流動性が高い)マーケットにお いて機関投資家と個人投資家の差が出にくいことは公知の事実です。
    流動性リスクは、そのマーケットの規模に正比例するものであり、売買オーダーが約定し易いことからマーケットは大きければ大きいほど安全で公平といえます。
    具体的には、世界第2位のNY証券取引所が 1000億ドル/日程度であるのに対して、為替マー ケットはその50倍の規模を誇り、 今後もこの順位が変わることはないと考えられます。
    しかし、マーケット規模が巨大であるということはそれだけ参加者が多いということでもあり、値動きは複雑になります。これがこの公平な為替マーケットへの個人投資家たちの参入障壁となっていたのでしょう。
    「MT4 EA ポートフォリオ」運用戦略は、この為替マーケットに主眼をおいて展開するものです。

    流動性リスク

    1) 流動性リスク:資産運用において、マーケットで取引高(取引量)が少ないため、株式や債券などを換金 しようと思った時に、すぐに売れなかったり、希望した価格で売れなかったりするリスク(可 能性)をいう。本リスクは、大きく分けて、市場性があまりない商品自体(銘柄)によるものと、異常事態のマーケット状況によるものとがある。一般に市場で売買される量が極端に少な かったり、マーケットがクラッシュ(大暴落)したり、戦争や自然災害などで突然取引ができ なくなったりした場合に起こることがある。

     

    投資と言えば株式?

    頻繁に取引するのであれば、株式投資ほど不公平なマーケットはありません。
    インサイダー情報による取引などは論外ですが、そのマーケットでは仕手筋(してすじ)が圧倒的に有利で、機関投資家など大資本に翻弄されることにもなりかねません。
    取引時間もマチマチで、以前もてはやされた新規公開株(IPO)などは不公平の塊というような感想です。
    上場をゴールに粉飾する企業も散見する始末で、株式投資はその企業の将来性を鑑み、応援の意味で保有、値上がり益を狙う長期投資がやはり基本ですが、不確定要素が大きすぎます。
    これらから、デイトレードなどのアクティブ運用には向かないのではと考えます。
    これらを理解した上でそれでも株式投資を運用ポートフォリオの主戦場に置くのであれば、“安定的リターン”の利回り目標は、株式投資のリスクプレミアムである5%程度に設定するのが一つの目安になるでしょう。
    現に投資の神様と譬えられるウォーレンバフェット率いるファンド(=バークシャー)の平均利回りは10%なのですから。

    仕手筋/IPO/リスクプレミアム/NISA

    1) 仕手筋:人為的に作った相場で短期間に大きな利益を得ることを目的に、公開市場(株式、商品先 物、外国為替等)で大量に投機的売買を行う者のことをいう。
    2) IPO:「Initial(最初の)Public(公開の)Ofering(売り物)」の略で、未上場企業が、新規に 株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させること。
    3) リスクプレミアム:不確実な価格変動を伴う金融商品の期待収益率 – 国債などの安全資産の金利。
    4) NISA:2014年1月からスタートした非課税制度。年間100万円までの投資から生じる譲渡益や配 当が5年間非課税となる。

     

    外貨預金は過去の遺物

    為替市場での運用で最もポピュラーなものは外貨預金ですが、FXが普及した今ではもう過去のモノであると言っても過言ではないでしょう。
    現物とポジションの違いはありますが、売買で損益があるという点において単純比較すれば、どちらが優れているのかは一目瞭然です。
    未だに改善が見られないある意味法外な取引手数料と、その国の政策金利から少ない方向に設定された金利には、もはや何の魅力もありません。

    ポジション/政策金利

    1) ポジション:外貨の持高(量)のこと。新しく売り買いをする時に「ポジションを取る」とか「ポジ ションを建てる」という表現をし、また業界では「ポジションを膨らませる」とか「ポジションを減らす」といったように持高を示す表現に多く使われる。
    2) 政策金利:中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利。中央銀行の金融政策によって 決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定される。これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられる。景気が悪い場合には金利が低くなって、通貨の流通を促進する意味合いを持たせることになる。

     

    不動産投資もアリ!?

    アパートやマンション経営を不動産投資と呼びますが、先進国の不動産投資の魅力はなくなりつつあるのではないでしょうか。
    年利が50%以上もまわった話や、短期転売を繰り 返すことでの倍々ゲーム、地上げにより価値を大きく吊り上げたバブル時代はもうすでに伝説ですね。
    いまは利回りが10%もあればかなりの優良物件であり、悪質業者が相続税対策に土地所有のお年寄 りから金を騙し取ったという類のニュースをよく 耳にするようになってきました。
    不景気により自己破産した中古物件を安く買い叩き、破格の値段で取得、再生するビジネスもあるようですが、元々その不動産自体が再建築不可などの不良物件であり、人口減少社会にあってあり余る物件を押しのけて入居者を捜すのはかなりの難事業であるといえるでしょう。
    もし、10%でまわったとしてもメンテナンスや固定資産税、寿命の短いその物件の解体費用を考慮すれば、おいしい投資とはいえないのではないでしょうか。
    REITも同しく、もしキレイな人口ピラミッドを有する新興国に不動産を保有でき、海外不動産の管理方法が確 立されているのであれば、50年前の日本と同じように、かなりの収益を期待できると思いますが、その国の政策に大きく左右されることが懸念材料てとなります。
    流動性リスクが大きく、現金化が難しい点などは、すべての不動産投資に共通する欠点であることはいうまでもありません。

    REIT

    1) REIT:「Real Estate Investment Trust」の略。多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品。日本では頭にJAPANの「J」をつけて「J-REIT」と呼ばれている。

     

    ファンド(投資信託)の実情

    単年や短年の成功以外、長期にわたって投資信託(ファンド)で目を見張るような運用成績をあげている投資家にお目にかかったことがありません。
    理由は、長期に渡って成績を上げ続けている投資信託が少ないことに尽きます。

    例えばリーマンショック以降の株価回復局面において、大半のヘッジファンドが単なる株式インデックスのパフォーマンス(=ベンチマーク)を大きく下回って いることも付け加えておきます。 つまりどれほどの百戦錬磨、エリート投資集団であろうとも、投資は運の要素が強く、人間がコントロールできない様々なマクロ環境、その他突発的要素に左右されるということです。

    集めた資金をどのような対象に投資するかは、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
    投資信託の運用成績は市場環境、取引責任者の実力などに大きく左右され、これによって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。
    手数料も比較的高く、途中解約も難しいものが多い。不透明なモノにお金を預けるデメリットを今一度 考えるべきです。

    投資信託/ベンチマーク

    1) 投資信託:投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組み。
    2)ベンチマーク:本来は測量において利用する水準点を示す語で、転じて金融、資産運用や株式投資における指標銘柄など、試金石として比較のために用いる指標。

     

    トレーダーを目指すという愚行

    高いレバレッジを魅力に普及したFXで、にわかトレーダーが多く輩出されたが、その大多数は 短期間のうちに消えていきました。
    相場は常に不確定なもの。短期間の過去検証で通用する甘い世界ではありません。
    中には納税義務を怠り、多額の借金を抱えてしまったケースも報道されています。
    どれほど優秀なトレーダーも、超長期の運用で考えれば、自動売買プログラム(= EA)に勝てるトレーダーはほんの一握りであると考えています。
    その大きな理由のひとつは、人間には感情があり自動売買プログラムにはそれが無いということ。
    昔は資産家がトレーダーを雇い運用をするということもあったようですが、運用益がトレーダーの人件費を上回る必要があり、かなりの原資を必要としたであろうと想像します。
    対してEAは、通常初期費用のみで未来永劫しかも24h働き続けます。
    運用成績も高くランニングコストも比較にならないほど安価。
    自らの売買ルールを確立し、人間的な感情を制 御することで、負けが続いているときにもそれを 愚直に守り続けることができる、そんな人だけがトレーダーで稼ぎ続けることができるのでしょう。
    それができそうもないのであれば裁量トレーダーでの成功は早々に諦め、EA運用に切り替えることを強くオススメします。

    レバレッジ

    1) レバレッジ:経済活動において、他人資本を使うことで、自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。原義は「てこ(レバー、lever)の作用」。 レヴァレッジ、リバレッジ などカナ表記はいくつかある。レバレッジ効果、レバレッジ率などとも言う。