WindowExpertName関数(MQL4)|システム名称の取得

2024年10月1日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

MetaTrader4(MT4)は、多くのトレーダーに利用されているトレーディングプラットフォームです。このプラットフォームでは、システム名称を取得することができ、特に初心者にとっても簡単に行える方法があります。本記事では、MT4でシステム名称を取得するための方法について詳しく説明します。

WindowExpertName関数|システム名称を取得する方法

MT4では、システム名称を取得するために `WindowExpertName` 関数を使用します。この関数は、実行中のシステムの名称を返します。以下に関数の仕様とサンプルコードを示します。

関数仕様
string WindowExpertName()

この関数は引数を取らず、戻り値としてシステム名称を返します。`WindowExpertName` 関数を使うことで、Expert Adviser、Script、Custom Indicator、Libraryなどの名称を取得することができます。

以下のサンプルコードを使って、MT4でシステム名称を取得することができます。

サンプルコード
// システム名称を取得して表示するサンプルコード
Print(“WindowExpertName() = “, WindowExpertName());

上記のコードを実行すると、以下の例のようにシステム名称がターミナルに表示されます。

実行結果
WindowExpertName() = MACD Sample

実際の使用例

MT4でシステム名称を取得することは、特に複数のエキスパートアドバイザー(EA)やインディケーターを使用する際に役立ちます。例えば、実行中のシステムの名称を確認することで、特定のEAやインディケーターが正しく動作しているかを確認できます。

以下は、MT4でシステム名称を表示する簡単なエキスパートアドバイザー(EA)の例です。

EA(mql4スクリプト)の例
//+——————————————————————+
//|                                      GetWindowExpertName.mq4      |
//|                        Copyright 2024, Your Name                 |
//|                                   https://yourwebsite.com        |
//+——————————————————————+
#property strict

//+——————————————————————+
//| Expert initialization function                                   |
//+——————————————————————+
int OnInit()
{
  // システム名称を取得して表示する
  Print(“WindowExpertName() = “, WindowExpertName());
  // EAの初期化が成功したことを示す
  return(INIT_SUCCEEDED);
}
//+——————————————————————+
//| Expert deinitialization function                                 |
//+——————————————————————+
void OnDeinit(const int reason)
{
  // EAが終了する際に必要な処理をここに記述します
}
//+——————————————————————+
//| Expert tick function                                             |
//+——————————————————————+
void OnTick()
{
  // 各ティックごとに実行されるコードをここに記述します
}
//+——————————————————————+

このエキスパートアドバイザーをMT4のターミナルに導入すると、初期化時にシステム名称が表示されます。これにより、簡単にシステム名称の情報を取得することができます。

まとめ

MetaTrader4でシステム名称を取得する方法は非常に簡単で、`WindowExpertName` 関数を使用するだけです。初心者でも理解しやすいこの方法を利用して、システム名称の情報を確認し、より効率的なトレーディング環境を構築しましょう。
この記事が初心者の方にも役立つことを願っています。

MQL4

Posted by 佐川直弘