StringCompare関数(MQL4)|文字列の比較
執筆者
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
文字列の比較
文字列比較の基本
MQL4では、文字列の比較は様々な場面で必要となります。例えば、ユーザー入力の確認や設定ファイルの読み込み時に文字列の一致を確認する場合があります。文字列を比較する方法として、`StringCompare` 関数があります。
StringCompare 関数の使い方
`StringCompare` 関数を使用すると、2つの文字列を比較することができます。この関数は、比較結果として以下の3つの値を返します。
- 0:文字列が同じ
- 正の値:最初の文字列が辞書順で後
- 負の値:最初の文字列が辞書順で前
- StringCompare 関数の使用例
- string str1 = “Hello";
string str2 = “World";
int result = StringCompare(str1, str2);
if (result == 0)
{
Print(“文字列は同じです");
}
else if (result > 0)
{
Print(“str1 は str2 より辞書順で後にあります");
}
else
{
Print(“str1 は str2 より辞書順で前にあります");
}
大文字小文字の違いを無視した比較方法
文字列を比較する際に、大文字と小文字の違いを無視したい場合があります。MQL4では、これを実現するために `StringToLower` 関数や `StringToUpper` 関数を使用して、文字列をすべて小文字または大文字に変換してから比較する方法があります。
- StringToLower 関数、StringToUpper 関数を使用する場合
- string str1 = “Hello";
string str2 = “hello";
int result = StringCompare(StringToLower(str1), StringToLower(str2));
if (result == 0)
{
Print(“文字列は大文字小文字の違いを無視して同じです");
}
else
{
Print(“文字列は異なります");
}
まとめ
文字列の比較は、MQL4でのプログラミングにおいて重要な操作です。`StringCompare` 関数を使用することで、文字列の一致や辞書順の前後関係を確認することができます。また、大文字小文字の違いを無視した比較も簡単に行うことができます。この技術を理解することで、より柔軟な文字列操作が可能になります。
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