ObjectMove関数(MQL4)|図形の位置を移動
執筆者
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
MetaTrader4(MT4)では、図形の位置を移動させることで、チャート上の図形を新しい位置に再配置することができます。この記事では、図形の位置を移動させる方法について、初心者向けにわかりやすく解説します。
ObjectMove関数|図形の位置を移動させる方法
図形の位置を移動させるには、`ObjectMove`関数を使用します。この関数を使うことで、図形を新しく指定した時間と価格に対応する位置に移動させることができます。
以下は、`ObjectMove`関数の基本的な仕様です:
- ObjectMove関数の仕様
- bool ObjectMove(
string name, // 図形名称
int point, // 位置番号(0~2)ObjectCreate関数で指定した1点目の位置が0となる
datetime time1, // 指定した位置番号の位置(時間)
double price1 // 指定した位置番号の位置(価格)
);
この関数は、図形の位置を移動します。移動に成功した場合は `true` を返し、失敗した場合は `false` を返します。エラーが発生した場合は、`GetLastError` 関数を使ってエラー情報を取得できます。
以下は、`ObjectMove`関数を使って図形の位置を移動させるサンプルコードです。
- 図形位置移動の例
- // トレンドラインの2点目の位置を移動
ObjectMove(“Trend", 1, D’2024.06.30 10:00′, 1.2345);
このサンプルコードでは、`Trend` という名前のトレンドラインの2点目の位置を新しい時間と価格に移動させています。
図形の位置を移動させる機能は、以下のような場合に役立ちます。
- よく使われるケース
- – チャート上の図形を新しい位置に再配置したいとき
– トレンドラインやフィボナッチラインの位置を調整したいとき
– 特定の条件に基づいて図形の位置を動的に変更したいとき
これらのケースで、`ObjectMove`関数を使うことで、効率的に図形の位置を移動させることができます。
まとめ
MetaTrader4の`ObjectMove`関数を使えば、チャート上に表示されている図形の位置を簡単に移動できます。これにより、トレーダーは図形の再配置がしやすくなり、取引の精度を向上させることができます。初心者の方も、この記事を参考にぜひ図形の位置移動に挑戦してみてください。
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