ObjectDeleteAll関数（MQL4）｜全ての図形を削除
執筆者
佐川直弘（株式会社トリロジー取締役）
MetaTrader4（MT4）では、全ての図形を一括で削除することで、チャートを整理することができます。この記事では、全ての図形を削除する方法について、初心者向けにわかりやすく解説します。
ObjectsDeleteAll関数｜全ての図形を削除する
作成されている全ての図形をまとめて削除するには、`ObjectsDeleteAll`関数を使用します。この関数を使うことで、チャート上の全ての図形を一括で削除することができます。
以下は、`ObjectsDeleteAll`関数の基本的な仕様です。
- ObjectsDeleteAll関数の仕様
- int ObjectsDeleteAll(
int window=EMPTY, // ウィンドウ番号（0:メインウィンドウ、1～:インディケータ用サブウィンドウ）
int type=EMPTY // 図形種類
);
この関数は、指定したウィンドウ番号と図形種類の図形を削除します。削除に成功した場合、削除された図形個数を返します。失敗した場合は `0` を返します。エラーが発生した場合は、`GetLastError` 関数を使ってエラー情報を取得できます。
以下は、`ObjectsDeleteAll`関数を使って図形を一括で削除するサンプルコードです。
- 図形一括削除の例
- // 2番目のサブウィンドウに表示されている全ての水平ラインを削除
ObjectsDeleteAll(2, OBJ_HLINE);
// 2番目のサブウィンドウに表示されている全ての図形を削除
ObjectsDeleteAll(2);
// 全ての図形を削除
ObjectsDeleteAll();
このサンプルコードでは、まず2番目のサブウィンドウに表示されている全ての水平ラインを削除し、次に2番目のサブウィンドウに表示されている全ての図形を削除し、最後に全てのウィンドウに表示されている全ての図形を削除しています。
全ての図形を削除する機能は、以下のような場合に役立ちます。
- よく使われるケース
- – チャートをリセットして新たに分析を開始したいとき
– 不要な図形が多すぎて手動で削除するのが困難なとき
– 特定の条件に基づいて図形を一括で削除したいとき
これらのケースで、`ObjectsDeleteAll`関数を使うことで、効率的に図形を削除することができます。
まとめ
MetaTrader4の`ObjectsDeleteAll`関数を使えば、チャート上に表示されている全ての図形を一括で削除できます。これにより、トレーダーはチャートの整理がしやすくなり、取引の精度を向上させることができます。初心者の方も、この記事を参考にぜひ図形の一括削除に挑戦してみてください。