必要なフォルダ構成の理解(ファイル操作の準備)|MQL4ファイル操作の基本
執筆者
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
ファイル操作の準備(必要なフォルダ構成の理解)
MQL4でファイル操作を行う前に、MetaTrader 4(MT4)のフォルダ構成を理解することが重要です。適切なフォルダにファイルを配置することで、プログラムの管理や操作がスムーズになります。
- expertsフォルダの役割
- expertsフォルダには、Expert Advisor(EA)やスクリプトなど、MQL4で作成されたプログラムが格納されます。EAは完全自動売買システムであり、このフォルダに配置されることで、MT4上で利用できるようになります。
– EAの配置場所: [MetaTrader 4]/experts
– スクリプトの配置場所: [MetaTrader 4]/experts/scripts - 例:サンプルEA
- int start() {
Print(“EAが起動しました");
return 0;
}
- filesフォルダの役割
- filesフォルダは、ファイル操作のために使用されるフォルダです。このフォルダにデータファイルを配置することで、EAやスクリプトから簡単にアクセスできます。
– データファイルの配置場所: [MetaTrader 4]/experts/files - 例: データの書き込み
- int handle = FileOpen(“example.txt", FILE_WRITE|FILE_CSV);
if(handle > 0) {
FileWrite(handle, “日時,価格,ボリューム");
FileClose(handle);
} else {
Print(“ファイルを開けませんでした");
}
MetaTrader 4のインストールと設定
MT4をインストールし、必要な設定を行うことで、MQL4のプログラムを実行できる環境を整えます。
インストール手順
- 1.公式サイトからダウンロード:
- MetaTrader 4の公式サイト(https://www.metatrader4.com)からソフトウェアをダウンロードします。
- 2. インストール:
- ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを完了させます。
- 3. 初期設定:
- インストールが完了したら、MT4を起動し、デモ口座を作成して初期設定を行います。
設定手順
- 1. プラットフォームの設定:
- メニューから「ツール」->「オプション」を選択し、各種設定を行います。
– 自動売買の許可: 「エキスパートアドバイザー」タブで「自動売買を許可する」にチェックを入れます。
– 外部DLLの利用許可: 「エキスパートアドバイザー」タブで「外部DLLの使用を許可する」にチェックを入れます。 - 2. フォルダの確認:
- メニューから「ファイル」->「データフォルダを開く」を選択し、MT4のデータフォルダを確認します。
MQL4フォルダ内にExperts、Filesフォルダがあることを確認します。
これで、MT4のインストールと初期設定が完了し、MQL4のファイル操作を始める準備が整いました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません