ファイルのオープンとクローズ(ファイルの基本操作)|MQL4ファイル操作の基本

2024年10月1日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

ファイルのオープンとクローズ(ファイルの基本操作)

FileOpen関数の使い方
FileOpen関数は、指定したファイルを開くために使用します。ファイルのオープンモードには、読み込み専用、書き込み専用、読み書き可能などがあります。
構文:
int FileOpen(string filename, int mode);
例:
// ファイルを読み書きモードで開く
int handle = FileOpen(“example.txt", FILE_READ|FILE_WRITE);
if (handle < 0) {
    Print(“ファイルを開けませんでした");
} else {
    Print(“ファイルが正常に開かれました");
}
FileClose関数の使い方
FileClose関数は、開いているファイルを閉じるために使用します。ファイルを操作し終わったら必ず閉じるようにしましょう。
構文:
void FileClose(int handle);
例:
// ファイルを閉じる
FileClose(handle);

ファイルの読み込み

FileRead関数の使い方
ファイルからデータを読み込むには、FileReadString関数を使用します。この関数は、指定したファイルから文字列を読み込みます。
構文:
string FileReadString(int handle);
例: テキストファイルからデータを読み込む方法
int handle = FileOpen(“example.txt", FILE_READ);
if (handle < 0) {
    Print(“ファイルを開けませんでした");
} else {
    while (!FileIsEnding(handle)) {
        string line = FileReadString(handle);
        Print(line);
    }
    FileClose(handle);
}

ファイルの書き込み

FileWrite関数の使い方
ファイルにデータを書き込むには、FileWrite関数を使用します。この関数は、指定したファイルにデータを書き込みます。
構文:
int FileWrite(int handle, …);
例: テキストファイルにデータを書き込む方法
int handle = FileOpen(“example.txt", FILE_WRITE|FILE_CSV);
if (handle < 0) {
    Print(“ファイルを開けませんでした");
} else {
    FileWrite(handle, “日時,価格,ボリューム");
    FileWrite(handle, “2024-06-30,145.23,1000");
    FileClose(handle);
}

まとめ

以上が、MQL4におけるファイルの基本操作についての解説です。ファイルのオープンとクローズ、読み込み、書き込みの方法を理解することで、EAやスクリプトで柔軟なデータ管理が可能になります。次回は、ファイル操作の応用についてさらに詳しく解説します。

MQL4

Posted by 佐川直弘