MQL4とMQL5の基礎

2024年7月16日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

Keyword
MQL(MetaQuotes Language)

MQL言語とは

MQL(MetaQuotes Language)は、MetaTraderプラットフォーム上で動作する自動売買プログラム(EA)やカスタムインディケーターを作成するためのプログラミング言語です。MetaTrader 4(MT4)ではMQL4が、MetaTrader 5(MT5)ではMQL5が使用されます。

MQL4とMQL5の概要

MQL4
MQL4はMT4用のプログラミング言語で、2005年に初めて導入されました。MQL4は、EA、カスタムインディケーター、スクリプトの作成に使用されます。
MQL5
MQL5はMT5用のプログラミング言語で、2010年に導入されました。MQL5は、MQL4に比べてより高度な機能を持ち、多くの金融商品の取引をサポートします。

プログラミング言語としての特徴

MQL4の特徴

シンプルで学びやすい
C言語に似た構文を持ち、初心者でも比較的簡単に学ぶことができます。
豊富なライブラリ
多くのトレーダーが利用しているため、ネット上には豊富なサンプルコードやライブラリが存在します。
主にFX取引に特化
MQL4は主にFX取引に使用され、多くのブローカーでサポートされています。

MQL5の特徴

高度な機能
オブジェクト指向プログラミング(OOP)をサポートし、より複雑なプログラムを作成できます。
マルチアセット対応
FXだけでなく、株式、先物、オプションなど多様な金融商品の取引に対応しています。
バックテストの高速化
マルチスレッド処理により、バックテストの速度が大幅に向上しています。

MQL言語を理解し、効果的に使用することで、自動売買プログラム(EA)の作成や取引の最適化が可能になります。初心者でも基本を押さえることで、ステップバイステップでスキルを磨くことができます。

MetaTrader

Posted by 佐川直弘