MessageBox()関数｜メッセージボックスの表示
執筆者
佐川直弘（株式会社トリロジー取締役）
MetaTrader4（MT4）を使用して自動売買EAを開発する際、ユーザーに対してメッセージボックスを表示することがあります。この記事では、メッセージボックスを表示する方法と、その使用例について解説します。初心者でも理解しやすいように、各ステップを詳しく説明します。
MessageBox()関数｜メッセージボックスを表示する方法
MT4でメッセージボックスを表示するには、MessageBox()関数を使用します。この関数は、指定されたメッセージとタイトルを持つメッセージボックスを表示し、その結果を返します。
- MessageBox()関数の仕様
- int MessageBox(string text=NULL, string caption=NULL, int flags=EMPTY)
– text：表示する文字列（デフォルトはNULL）
– caption：メッセージボックスのタイトル（デフォルトはNULL）
– flags：メッセージボックスに表示されるアイコンやボタンの種類を指定（デフォルトはOKボタンのみ） - 注意点
- カスタムインディケータから呼び出すことはできません。
以下に、具体的なサンプルコードを示します。
- サンプルコード
- int start() {
// メッセージボックスを表示し、結果を取得する
int ret = MessageBox(“この処理を行いますか？", “Question", MB_YESNO | MB_ICONQUESTION);
// ユーザーの選択結果に応じた処理
if(ret == IDNO) {
return(false); // 「いいえ」が選択された場合、処理を終了
}
// 「はい」が選択された場合の処理を続行
// …
} - フラグの設定例
- – MB_OK：OKボタン
– MB_YESNO：はい、いいえボタン
– MB_ICONQUESTION：質問のアイコン
まとめ
MT4でのメッセージボックスの表示方法について解説しました。メッセージボックスを活用することで、ユーザーとのインタラクションを簡単に実現できます。サンプルコードを参考に、自動売買EAの機能をさらに拡張してください。