IsTradeAllowed関数|自動売買の許可を確認

2024年10月1日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

MetaTrader4(MT4)は、多くのトレーダーに利用されているトレーディングプラットフォームです。このプラットフォームでは、プログラムによる自動売買が許可されているかどうかを確認することができます。特に初心者にとっても簡単に行える方法があります。本記事では、MT4で自動売買が許可されているかを確認するための方法について詳しく説明します。

IsTradeAllowed関数|自動売買の許可を確認する方法

MT4では、自動売買が許可されているかどうかを確認するために `IsTradeAllowed` 関数を使用します。この関数は、Expert Advisorsのパラメータ「Allow live trading」によって自動売買の許可が設定されているかをチェックします。以下に関数の仕様とサンプルコードを示します。

関数仕様
bool IsTradeAllowed()

この関数は引数を取らず、自動売買が許可されている場合は `true` を、許可されていない場合は `false` を返します。

以下のサンプルコードを使って、MT4で自動売買が許可されているかどうかを確認することができます。

サンプルコード
// 自動売買が許可されているかどうかを確認して表示するサンプルコード
if(IsTradeAllowed()) {
    Print(“Trading is permitted.");
} else {
    Print(“Trading is currently restricted.");
}

上記のコードを実行すると、自動売買の許可状態に応じて以下のいずれかのメッセージがターミナルに表示されます。

実行結果
Trading is permitted.

または

Trading is currently restricted.

実際の使用例

MT4で自動売買が許可されているかを確認することは、特に自動売買システムを開発・運用する際に重要です。例えば、トレードシステムが正しく動作しているかを確認するために、この関数を使って事前に自動売買の許可状態を確認することで、適切な処理を行うことができます。

以下は、MT4で自動売買が許可されているかを確認する簡単なエキスパートアドバイザー(EA)の例です。

EA(mql4スクリプト)の例
//+——————————————————————+
//|                                CheckTradePermission.mq4           |
//|                        Copyright 2024, Your Name                 |
//|                                   https://yourwebsite.com        |
//+——————————————————————+
#property strict

//+——————————————————————+
//| Expert initialization function                                   |
//+——————————————————————+
int OnInit()
  {
  // 自動売買が許可されているかどうかを確認して表示する
if(IsTradeAllowed()) {
    Print(“Trading is permitted.");
} else {
    Print(“Trading is currently restricted.");
}
 
  // EAの初期化が成功したことを示す
  return(INIT_SUCCEEDED);
  }
//+——————————————————————+
//| Expert deinitialization function                                 |
//+——————————————————————+
void OnDeinit(const int reason)
  {
  // EAが終了する際に必要な処理をここに記述します
  }
//+——————————————————————+
//| Expert tick function                                             |
//+——————————————————————+
void OnTick()
  {
  // 各ティックごとに実行されるコードをここに記述します
  }
//+——————————————————————+

このエキスパートアドバイザーをMT4のターミナルに導入すると、初期化時に自動売買の許可状態が表示されます。これにより、簡単に自動売買の許可状態を確認することができます。

まとめ

MetaTrader4で自動売買が許可されているかを確認する方法は非常に簡単で、`IsTradeAllowed` 関数を使用するだけです。初心者でも理解しやすいこの方法を利用して、自動売買の許可状態を確認し、適切なトレード環境を維持しましょう。
この記事が初心者の方にも役立つことを願っています。

MQL4

Posted by 佐川直弘