IsDllsAllowed関数(MQL4)|DLL呼び出しの許可
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
MetaTrader4(MT4)は、多くのトレーダーに利用されているトレーディングプラットフォームです。このプラットフォームでは、DLL(Dynamic Link Library)の呼び出しが許可されているかどうかを確認することができます。特に初心者にとっても簡単に行える方法があります。本記事では、MT4でDLL呼び出しが許可されているかを確認するための方法について詳しく説明します。
IsDllsAllowed関数|DLL呼び出しの許可を確認する方法
MT4では、DLL呼び出しが許可されているかどうかを確認するために `IsDllsAllowed` 関数を使用します。この関数は、Expert Advisorsのパラメータ「Allow DLL imports」によってDLL呼び出しの許可が設定されているかをチェックします。以下に関数の仕様とサンプルコードを示します。
- 関数仕様
- bool IsDllsAllowed()
この関数は引数を取らず、DLL呼び出しが許可されている場合は `true` を、許可されていない場合は `false` を返します。
以下のサンプルコードを使って、MT4でDLL呼び出しが許可されているかどうかを確認することができます。
- サンプルコード
- // DLL呼び出しが許可されているかどうかを確認して表示するサンプルコード
if(IsDllsAllowed() == false) {
Print(“Calling DLLs is restricted.");
} else {
Print(“Calling DLLs is permitted.");
}
上記のコードを実行すると、DLL呼び出しの許可状態に応じて以下のいずれかのメッセージがターミナルに表示されます。
- 実行結果
- Calling DLLs is restricted.
または
Calling DLLs is permitted.
実際の使用例
MT4でDLL呼び出しが許可されているかを確認することは、特に外部ライブラリを利用する際に重要です。例えば、外部のDLLを利用して拡張機能を追加する場合、この関数を使って事前にDLL呼び出しの許可状態を確認することで、適切な処理を行うことができます。
以下は、MT4でDLL呼び出しが許可されているかを確認する簡単なエキスパートアドバイザー(EA)の例です。
- EA(mql4スクリプト)の例
- //+——————————————————————+
//| CheckDllPermission.mq4 |
//| Copyright 2024, Your Name |
//| https://yourwebsite.com |
//+——————————————————————+
#property strict
//+——————————————————————+
//| Expert initialization function |
//+——————————————————————+
int OnInit()
{
// DLL呼び出しが許可されているかどうかを確認して表示する
if(IsDllsAllowed() == false) {
Print(“Calling DLLs is restricted.");
} else {
Print(“Calling DLLs is permitted.");
}
// EAの初期化が成功したことを示す
return(INIT_SUCCEEDED);
}
//+——————————————————————+
//| Expert deinitialization function |
//+——————————————————————+
void OnDeinit(const int reason)
{
// EAが終了する際に必要な処理をここに記述します
}
//+——————————————————————+
//| Expert tick function |
//+——————————————————————+
void OnTick()
{
// 各ティックごとに実行されるコードをここに記述します
}
//+——————————————————————+
このエキスパートアドバイザーをMT4のターミナルに導入すると、初期化時にDLL呼び出しの許可状態が表示されます。これにより、簡単にDLL呼び出しの許可状態を確認することができます。
まとめ
MetaTrader4でDLL呼び出しが許可されているかを確認する方法は非常に簡単で、`IsDllsAllowed` 関数を使用するだけです。初心者でも理解しやすいこの方法を利用して、DLL呼び出しの許可状態を確認し、適切なトレード環境を維持しましょう。
この記事が初心者の方にも役立つことを願っています。
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