Force Index(iForce)関数|MT4インディケータ
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
MetaTrader 4(MT4)を使ったFX自動売買において、テクニカル指標の理解と活用は非常に重要です。この記事では、Force Index(iForce)インディケータについて、初心者にもわかりやすく解説します。
Force Index(iForce)とは?
Force Index(フォースインデックス)インディケータは、Alexander Elderによって開発されたテクニカル指標で、価格変動と取引量を組み合わせて相場の強さを評価します。Force Indexは、価格の変動幅と取引量の掛け合わせによって計算され、トレンドの方向や強さを示すために使用されます。
iForceの計算方法
MT4では、Force Indexを計算するためにiForce()関数を使用します。この関数は以下のように定義されています。
- 関数仕様
- double iForce(
string symbol, // 通貨ペア種類
int timeframe, // 時間軸種類
int period, // 移動平均の期間
int ma_method, // 移動平均線種類
int applied_price,// 価格種類
int shift // 取得するバーの位置(0が最新のバーを表し、1~が過去のバーに遡っていきます)
);
この関数は、指定された通貨ペアと時間軸におけるForce Indexの値を返します。
引数の説明
- symbol
- 通貨ペアの種類を指定します。例えば、"EURUSD"や"GBPJPY"など。
- timeframe
- 時間軸の種類を指定します。例えば、1分足(1)、5分足(5)、1時間足(60)など。
- period
- 移動平均の期間を指定します。
- ma_method
- 移動平均線の種類を指定します。
- applied_price
- 価格の種類を指定します。
- shift
- 取得するバーの位置を指定します。0が最新のバーを表し、1以上の数値が過去のバーを表します。
サンプルコード
以下に、iForce()関数を使用して最新のバーのForce Index値を取得するサンプルコードを示します。
- サンプルコード
- // EURUSDの1時間足で最新のバーのForce Index値を取得する例
double force_index_value = iForce(“EURUSD", PERIOD_H1, 13, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0);
Print(“EURUSDの1時間足の最新のForce Index値: “, force_index_value);
このサンプルコードでは、"EURUSD"の1時間足における最新のForce Index値を取得し、ターミナルウィンドウに表示します。
以下は、Force Indexを使って買いシグナルや売りシグナルを判断する簡単な例です。
- 応用例
- // EURUSDの1時間足でForce Indexを使って買いシグナルや売りシグナルを判断する例
double force_index_current = iForce(“EURUSD", PERIOD_H1, 13, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0);
if (force_index_current > 0) {
Print(“買いシグナル: Force Index値が正です。");
} else if (force_index_current < 0) {
Print(“売りシグナル: Force Index値が負です。");
} else {
Print(“Force Index値はゼロです。");
}
このコードは、Force Index値が正の場合に買いシグナルを、負の場合に売りシグナルを生成します。
まとめ
Force Index(iForce)インディケータは、価格変動と取引量を組み合わせて相場の強さを評価するための強力なツールです。MT4のiForce()関数を使用することで、簡単にこのインディケータの値を取得し、トレード戦略に活用することができます。初心者の方も、この基本的な使い方を理解して、実際のトレードに応用してみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません