IFD(イフダン)OCO(オーシーオー)注文

2024年8月15日

執筆者

【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269

IFD(イフダン)OCO(オーシーオー)注文は、FX取引や株式取引などで使用される複合注文方法の一つです。この注文方法は、最初に設定した注文が成立した場合(IF Done)に、その次に設定した注文が自動的に発動され、その次の注文にはOCO注文(One Cancels the Other)が設定されているというものです。これにより、取引の自動化が進み、効率的にリスク管理が行えます。

IFD-OCO注文の基本概念

基本的な仕組み

初めの注文(A注文)
最初に発注する注文。この注文が成立すると、次の注文が自動的に発動します。
次の注文(B注文)
A注文が成立した場合に発動する注文。このB注文にはOCO注文が設定されており、利食いと損切りの2つの注文が含まれます。

IFD-OCO注文の構成例

具体的な例を用いて説明します。

A注文(最初の注文)
ドル円を110.00円で買い注文。
B注文(次のOCO注文)
ドル円が111.00円に達した場合に売り注文(利食い)。
ドル円が109.00円に達した場合に売り注文(損切り)。

この場合、ドル円が110.00円に達して最初の買い注文が成立すると、次に設定したOCO注文が自動的に発動します。ドル円が111.00円に達した場合は利益確定の売り注文が成立し、109.00円に達した場合は損切りの売り注文が成立します。一方が成立するともう一方の注文は自動的にキャンセルされます。

IFD-OCO注文の利点

自動化
取引が自動的に進行するため、手動で注文を出す手間が省けます。
リスク管理
利食いと損切りを同時に設定できるため、リスク管理がしやすくなります。
タイミングを逃さない
マーケットの動きを常に監視する必要がなく、設定した条件が満たされると自動的に注文が発動されます。

IFD-OCO注文の欠点

複雑さ
設定が複雑なため、初心者には少し難しく感じるかもしれません。

IFD-OCO注文の活用法

エントリーとエグジットの計画
IFD-OCO注文を使用することで、エントリー後の利益確定と損切りを自動的に行い、計画的なトレードが可能です。
重要なサポートラインとレジスタンスラインの利用
IFD-OCO注文を重要なサポートラインやレジスタンスラインの近くに設定することで、反発やブレイクアウトに対応できます。
時間の有効活用
IFD-OCO注文を設定することで、取引の監視にかかる時間を削減し、他の活動に時間を割けます。

まとめ

IFD-OCO注文は、最初の注文が成立した後に、自動的にOCO注文が発動される複合注文方法です。この注文方法を利用することで、取引の自動化、リスク管理、効率的な取引が可能になります。特に、エントリー後の利益確定と損切りを同時に設定することができるため、取引の精度を向上させ、リスクを抑えながら効率的に取引を進めることができます。IFD-OCO注文を理解し活用することで、トレードの成功率を高めることができます。

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