GlobalVariableGet関数|グローバル変数の取得

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

MetaTrader4(MT4)では、システムグローバル変数を取得することで、作成したシステム(エキスパートアドバイザー、インディケーターなど)の間で共有されているデータを読み取ることができます。この記事では、システムグローバル変数を取得する方法について、初心者向けにわかりやすく解説します。

GlobalVariableGet関数|システムグローバル変数を取得する方法

システムグローバル変数を取得するには、`GlobalVariableGet`関数を使用します。この関数を使うことで、指定したグローバル変数の値を取得することができます。

以下は、`GlobalVariableGet`関数の基本的な仕様です。

GlobalVariableGet関数の仕様
double GlobalVariableGet(
    string name  // グローバル変数名
);

この関数は、指定したグローバル変数の値を返します。エラーが発生した場合は `0` を返し、詳細なエラー情報は `GetLastError` 関数を使用して取得できます。

以下は、`GlobalVariableGet`関数を使ってグローバル変数を取得するサンプルコードです。

グローバル変数取得の例
double v1 = GlobalVariableGet(“PA1");
if(GetLastError() != 0) {
    return(false);
}

このサンプルコードでは、`GlobalVariableGet`関数を使って “PA1" という名前のグローバル変数の値を取得し、エラーが発生した場合は処理を終了しています。

システムグローバル変数を取得する機能は、以下のような場合に役立ちます。

よく使われるケース
– 複数のエキスパートアドバイザーやインディケーター間で共有されているデータを読み取りたいとき
– プログラム間で連携を行う際に、他のシステムで設定された変数の値を取得したいとき
– 条件に基づいて動作を変更する際に、グローバル変数の値を参照したいとき

これらのケースで、`GlobalVariableGet`関数を使うことで、効率的にシステムグローバル変数を取得して利用することができます。

まとめ

MetaTrader4の`GlobalVariableGet`関数を使えば、システムグローバル変数を簡単に取得できます。これにより、トレーダーはシステム間で共有されているデータを読み取りやすくなり、取引の精度を向上させることができます。初心者の方も、この記事を参考にぜひシステムグローバル変数の取得に挑戦してみてください。

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Posted by 佐川直弘