色型 (color)

2024年7月18日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

Keyword
color

用途

色型(color)は、色を表現するために使用されます。色はRGB形式(赤、緑、青)で指定され、それぞれの色成分が0から255の範囲で表されます。色はグラフィカルな要素やインジケーターの描画などに使用されます。

サイズ

色型のサイズは4バイトです。これは各色成分が1バイト(8ビット)で表現されるため、合計で24ビットの色情報を保持します。

値の範囲

色型の値の範囲は0x000000から0xFFFFFFまでです。これは、RGB各成分が0から255の範囲を持つため、16進数で表した値です。たとえば、0xFF0000は赤、0x00FF00は緑、0x0000FFは青を表します。

使用例

以下に、色型の使用例を示します。この例では、指定した色でチャートに線を描画します。

「color」の使用例
void OnStart() {
    // 色を定義
    color redColor = clrRed;
    color greenColor = clrGreen;
    color blueColor = clrBlue;
    // チャートに赤い水平線を描画
    ObjectCreate(0, “RedLine", OBJ_HLINE, 0, 0, 1.1);
    ObjectSetInteger(0, “RedLine", OBJPROP_COLOR, redColor);
    // チャートに緑の垂直線を描画
    ObjectCreate(0, “GreenLine", OBJ_VLINE, 0, TimeCurrent(), 0);
    ObjectSetInteger(0, “GreenLine", OBJPROP_COLOR, greenColor);
    // チャートに青の矢印を描画
    ObjectCreate(0, “BlueArrow", OBJ_ARROW, 0, TimeCurrent(), 1.2);
    ObjectSetInteger(0, “BlueArrow", OBJPROP_COLOR, blueColor);
    ObjectSetInteger(0, “BlueArrow", OBJPROP_ARROWCODE, 233);
}

このコードでは、以下の手順で色型を使用しています。

  • clrRedclrGreenclrBlueという定義済みの色を使用して、redColorgreenColorblueColorを設定します。
  • ObjectCreate関数を使用して、チャートに赤い水平線を描画します。OBJ_HLINEは水平線のオブジェクトタイプを示します。
  • ObjectSetInteger関数を使用して、水平線の色を赤色に設定します。
  • 同様に、緑の垂直線(OBJ_VLINE)と青の矢印(OBJ_ARROW)を描画し、それぞれの色を設定します。

このように、色型はチャート上のオブジェクトやグラフィカルな要素の色を指定するために非常に便利です。適切な色を使用することで、チャートの視認性や情報の伝達性を向上させることができます。

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Posted by 佐川直弘