論理型 (bool)
執筆者
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
- Keyword
- mql, bool
用途
論理型(bool)は、真(true)または偽(false)の二択の状態を表現するために使用されます。プログラム内で条件分岐やループなどの制御構造において、特定の条件が満たされているかどうかを判定するために非常に重要なデータ型です。
サイズ
論理型のサイズは4バイトです。これは、コンピュータのメモリ効率の観点から設計されています。
値の範囲
論理型の値の範囲は、trueまたはfalseの二つだけです。trueは条件が満たされていることを、falseは条件が満たされていないことを意味します。
使用例
以下に、論理型の使用例を示します。この例では、価格が移動平均線(MA)を上回っているかどうかを判定し、条件に基づいてメッセージを出力します。
- 「bool」の使用例
- void OnTick() {
double ma = iMA(NULL, 0, 14, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0);
double price = Close[0];
bool isAboveMA = price > ma;
if (isAboveMA) {
Print(“価格は移動平均線を上回っています。");
} else {
Print(“価格は移動平均線を下回っています。");
}
}
このコードでは、以下の手順で論理型を使用しています。
- iMA関数を使用して14期間の単純移動平均(SMA)を計算します。
- 現在の価格をClose[0]で取得します。
- 現在の価格が移動平均線を上回っているかどうかを判定し、その結果を論理型変数isAboveMAに格納します。
- if文を使用して、isAboveMAの値に基づいて適切なメッセージを出力します。
このように、論理型はプログラムのフローを制御するために非常に重要な役割を果たします。条件付きロジックを実装する際には、論理型を効果的に活用することが求められます。
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