プログラミングの基本

2024年9月1日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

Keyword
プログラミング

変数とデータ型

プログラミングを始める際に最初に理解する必要があるのは、変数とデータ型です。MQL4およびMQL5では、変数はデータを保存するための名前付き領域です。変数を使うことで、プログラム内で値を操作したり保持したりできます。

変数の宣言

変数を使う前に、まず宣言する必要があります。宣言には変数名とデータ型を指定します。

例:

  • int number; // 整数型の変数を宣言
  • double price; // 小数点数型の変数を宣言
  • string name; // 文字列型の変数を宣言

データ型

MQL4とMQL5で使用される主なデータ型には以下のものがあります。

例:

  • nt:整数(例:1, 100, -50)
  • double:小数点数(例:1.23, -0.456)
  • bool:真偽値(例:true, false)
  • string:文字列(例:"Hello", “MQL")

基本的な文法

プログラミングの基本として、条件分岐やループなどの構造を理解することが重要です。これらを使うことで、複雑なロジックを実装できます。

条件分岐

条件分岐は、特定の条件に基づいて異なる処理を実行するために使用されます。最も一般的な条件分岐は「if文」です。

if文
int number = 10;
if (number > 5) {
    Print(“Number is greater than 5");
} else {
    Print(“Number is 5 or less");
}

ループ

ループは、同じ処理を繰り返し実行するために使用されます。「forループ」と「whileループ」が一般的です。

forループの例
for (int i = 0; i < 10; i++) {
    Print(“Iteration: “, i);
}
whileループの例
int j = 0;
while (j < 10) {
    Print(“Iteration: “, j);
    j++;
}

関数の定義と使用

関数は、特定の処理をまとめたコードブロックです。関数を使うことで、コードの再利用性が高まり、プログラムをより整理できます。

関数の定義

関数は、関数名、引数(オプション)、戻り値の型を指定して定義します。

引数なし、戻り値なしの関数
void MyFunction() {
    Print(“Hello from MyFunction");
}
引数あり、戻り値ありの関数
int Add(int a, int b) {
    return a + b;
}

関数の使用

定義した関数は、その名前を呼び出すことで使用できます。

関数の呼び出し
MyFunction();
戻り値を受け取る関数の呼び出し
int result = Add(5, 3);
Print(“Result of Add: “, result);
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MQL4

Posted by 佐川直弘