アカウント情報取得の基本
執筆者
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
MetaTrader 4(MT4)は、多機能で強力なトレーディングプラットフォームで、MQL4というプログラミング言語を使用して様々なカスタムツールを作成できます。これには、自動売買プログラム(Expert Advisors)やカスタムインディケータ、スクリプトなどが含まれます。MT4のユーザーとして、トレーディングを効率的に行うためには、自分のアカウント情報を正確に取得する方法を知ることが重要です。
Contents
MQL4でアカウント情報を取得する方法
口座残高を取得する
口座の残高は、AccountBalance関数を使用して取得できます。この関数は、現在の口座の残高を返します。
- double balance = AccountBalance();
- Print(“口座残高: “, balance);
有効証拠金を取得する
有効証拠金は、AccountEquity関数を使用して取得できます。この関数は、現在の口座の有効証拠金を返します。
- double equity = AccountEquity();
- Print(“有効証拠金: “, equity);
必要証拠金を取得する
必要証拠金は、AccountMargin関数を使用して取得できます。この関数は、現在の口座の必要証拠金を返します。
- double margin = AccountMargin();
- rint(“必要証拠金: “, margin);
余剰証拠金を取得する
余剰証拠金は、AccountFreeMargin関数を使用して取得できます。この関数は、現在の口座の余剰証拠金を返します。
- double freeMargin = AccountFreeMargin();
- Print(“余剰証拠金: “, freeMargin);
損益合計を取得する
損益合計は、AccountProfit関数を使用して取得できます。この関数は、現在の口座の損益合計を返します。
- double profit = AccountProfit();
- Print(“損益合計: “, profit);
クレジットを取得する
クレジットは、AccountCredit関数を使用して取得できます。この関数は、現在の口座のクレジットを返します。
- double credit = AccountCredit();
- Print(“クレジット: “, credit);
具体的な使用例と活用方法
これらの関数を使用して、アカウント情報を取得することにより、以下のような利点があります。
- リスク管理:口座の残高や証拠金をリアルタイムで把握することで、リスク管理が容易になります。
- トレード戦略の最適化:損益合計や有効証拠金をモニターすることで、トレード戦略の調整が可能です。
- 自動売買システムの改善:アカウント情報を用いて、より賢明な自動売買プログラムを作成することができます。
実装例
以下に、基本的なアカウント情報を一括して取得し、表示するスクリプトの例を示します。
- スクリプトの例
- void OnStart() {
double balance = AccountBalance();
double equity = AccountEquity();
double margin = AccountMargin();
double freeMargin = AccountFreeMargin();
double profit = AccountProfit();
double credit = AccountCredit();
Print(“口座残高: “, balance);
Print(“有効証拠金: “, equity);
Print(“必要証拠金: “, margin);
Print(“余剰証拠金: “, freeMargin);
Print(“損益合計: “, profit);
Print(“クレジット: “, credit);
}
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