配列を使う方法|MQL4プログラミング

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

MetaTrader 4(MT4)のMQL4プログラムでは、配列を使用することで効率的にデータを扱うことができます。この記事では、初心者にもわかりやすく配列の基本的な使い方を解説します。配列を使うことによって、1つの変数に複数の値を格納することができ、プログラムの柔軟性が向上します。

配列とは?

配列とは、同じデータ型の値を順番に並べたデータ構造のことです。配列を使用することで、複数の値を1つの変数で扱うことができ、データの操作が簡単になります。例えば、始値(Open)、高値(High)、安値(Low)、終値(Close)といった四本値のデータも配列で管理されています。

以下のサンプルコードは、配列の基本的な使い方を示しています。

配列の基本構文
// 配列の宣言
double values[3];

// 配列に値を代入
values[0] = 1.0;
values[1] = 2.0;
values[2] = 3.0;

// 配列の内容を表示
for (int i = 0; i < 3; i++) {
    Print(“values[“, i, “] = “, values[i]);
}

このサンプルコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

実行結果
values[0] = 1.0
values[1] = 2.0
values[2] = 3.0

配列の基本操作

配列を使用する前に、まず配列を宣言する必要があります。配列の宣言には、データ型と配列のサイズを指定します。

配列の宣言
double values[3];  // サイズ3のdouble型配列を宣言

配列の各要素には、インデックスを使って値を代入します。インデックスは0から始まり、配列のサイズ-1までの範囲です。

配列への値の代入
values[0] = 1.0;
values[1] = 2.0;
values[2] = 3.0;

配列の値を取得する際も、インデックスを使用します。以下のコードは、配列の値をループを使って表示する例です。

配列の値の取得
for (int i = 0; i < 3; i++) {
    Print(“values[“, i, “] = “, values[i]);
}

配列のサイズに注意

配列は0始まりでインデックスを指定しますので、配列の最後の要素にアクセスする際には「宣言時の配列サイズ-1」を指定する必要があります。

まとめ

配列を使用することで、MQL4プログラム内で効率的にデータを管理し、操作することができます。配列の基本的な使い方を理解することで、より複雑なプログラムにも対応できるようになります。初心者の方も、まずは基本的な配列の操作を学び、実際のトレードプログラムに応用してみてください。

MQL4

Posted by 佐川直弘