Commodity Channel Index(CCI)関数|MT4インディケータ

2024年9月5日

MetaTrader 4(MT4)を使ったFX自動売買において、テクニカル指標の理解と活用は非常に重要です。この記事では、コモディティ・チャネル・インデックス(CCI)インディケータについて、初心者にもわかりやすく解説します。

Commodity Channel Index(CCI)とは?

コモディティ・チャネル・インデックス(CCI)は、Donald Lambertによって開発されたテクニカル指標で、価格のトレンドと強さを評価するために使用されます。CCIは、価格がその平均値からどれだけ離れているかを示し、トレンドの転換点を見極めるのに役立ちます。

iCCIの計算方法

MT4では、CCIを計算するためにiCCI()関数を使用します。この関数は以下のように定義されています。

関数仕様
double iCCI(
    string symbol,    // 通貨ペア種類
    int timeframe,    // 時間軸種類
    int period,       // 移動平均の期間
    int applied_price,// 価格種類
    int shift         // 取得するバーの位置(0が最新のバーを表し、1~が過去のバーに遡っていきます)
);

この関数は、指定された通貨ペアと時間軸におけるCCIの値を返します。

引数の説明

symbol
通貨ペアの種類を指定します。例えば、"EURUSD"や"GBPJPY"など。
timeframe
時間軸の種類を指定します。例えば、1分足(1)、5分足(5)、1時間足(60)など。
period
移動平均の期間を指定します。
applied_price
価格の種類を指定します。例えば、価格の終値(PRICE_CLOSE)など。
shift
取得するバーの位置を指定します。0が最新のバーを表し、1以上の数値が過去のバーを表します。

サンプルコード

以下に、iCCI()関数を使用して最新のバーのCCI値を取得するサンプルコードを示します。

サンプルコード
// EURUSDの1時間足で最新のバーのCCI値を取得する例
double cci_value = iCCI(“EURUSD", PERIOD_H1, 14, PRICE_TYPICAL, 0);
Print(“EURUSDの1時間足の最新のCCI値: “, cci_value);

このサンプルコードでは、"EURUSD"の1時間足における最新のCCI値を取得し、ターミナルウィンドウに表示します。

iCCIOnArrayの計算方法

iCCIOnArray()関数は、ユーザが作成した自由なデータを元にCCIを計算するために使用されます。この関数は、価格データを格納した配列を引数に指定します。

関数仕様
double iCCIOnArray(
    double array[],  // 価格データの配列
    int total,       // 配列のうち計算に使用するバーの個数。全てを使用する場合は0を指定する。
    int period,      // 移動平均の期間
    int shift        // 取得するバーの位置(0が最新のバーを表し、1~が過去のバーに遡っていきます)
);

以下に、iCCIOnArray()関数を使用してCCIの値を取得するサンプルコードを示します。

サンプルコード
// 配列に格納された価格データからCCIの値を取得する例
double ExtBuffer[];
ArrayResize(ExtBuffer, Bars);
for(int i = 0; i < Bars; i++) {
    ExtBuffer[i] = Close[i];
}
double cci_array_value = iCCIOnArray(ExtBuffer, 0, 14, 0);
Print(“配列から計算されたCCIの値: “, cci_array_value);

このサンプルコードでは、配列に格納された価格データからCCIの値を計算し、ターミナルウィンドウに表示します。

まとめ

コモディティ・チャネル・インデックス(CCI)インディケータは、価格のトレンドと強さを評価するための強力なツールです。MT4のiCCI()およびiCCIOnArray()関数を使用することで、簡単にこのインディケータの値を取得し、トレード戦略に活用することができます。初心者の方も、この基本的な使い方を理解して、実際のトレードに応用してみてください。

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Posted by 佐川直弘