ObjectSet関数(MQL4)|図形のプロパティを設定
佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)
MetaTrader4(MT4)では、図形のプロパティを設定することで、チャート上の表示をカスタマイズすることができます。この機能は、トレンドラインやフィボナッチラインなどをより見やすくするために非常に役立ちます。この記事では、図形のプロパティを設定する方法について、初心者向けに解説します。
ObjectSet関数|図形のプロパティを設定する方法
図形のプロパティ(属性)を設定するには、`ObjectSet`関数を使用します。この関数を使うことで、作成した図形に対して線幅、色、座標などのプロパティを設定することができます。
以下は、`ObjectSet`関数の基本的な仕様です。
- ObjectSet関数の基本的な仕様
- bool ObjectSet(
string name, // 図形名称
int index, // 図形属性種別
double value // indexに対応する属性の値
);
この関数は、プロパティの設定に成功すると `true` を返し、失敗すると `false` を返します。エラーが発生した場合は、`GetLastError` 関数を使ってエラー情報を取得できます。
以下は、`ObjectSet`関数を使って図形のプロパティを設定するサンプルコードです。
- 図形プロパティの設定例
- // トレンドラインの1点目の時間を設定
ObjectSet(“Trend", OBJPROP_TIME1, Time[0]);
// フィボナッチラインのレベルを設定
ObjectSet(“Fibo", OBJPROP_FIRSTLEVEL + 1, 1.234);
// オブジェクトの表示時間枠を設定
ObjectSet(“Object", OBJPROP_TIMEFRAMES, OBJ_PERIOD_H1);
このサンプルコードでは、まず `MyTrend` という名前のトレンドラインの1点目の時間を設定しています。次に、`MyFibo` という名前のフィボナッチラインのレベルを設定し、最後に `MyObject` という名前のオブジェクトの表示時間枠を設定しています。
以下は、よく使われるプロパティの一部です。
- よく使われるプロパティの一部
- – `OBJPROP_COLOR`: 図形の色
– `OBJPROP_WIDTH`: 線の幅
– `OBJPROP_STYLE`: 線のスタイル(実線、点線など)
– `OBJPROP_RAY`: トレンドラインを無限に延長するかどうか
– `OBJPROP_ANGLE`: 角度
これらのプロパティを適切に設定することで、チャート上の図形をより見やすくカスタマイズすることができます。
まとめ
MetaTrader4の`ObjectSet`関数を使えば、チャート上の図形のプロパティを簡単に設定できます。これにより、トレーダーはチャートをより視覚的に理解しやすくなり、取引の精度を向上させることができます。初心者の方も、この記事を参考にぜひプロパティ設定に挑戦してみてください。
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