TimeCurrent関数・TimeLocal関数(MQL4)|現在の日時を取得

2024年10月1日

執筆者

佐川直弘(株式会社トリロジー取締役)

現在の日時を取得する方法

TimeCurrent関数とTimeLocal関数の違い

サーバー時間の取得 (TimeCurrent)
TimeCurrent関数は、トレードサーバーの現在の時間を取得します。これは、サーバー側のタイムスタンプに基づいてトレードを行う場合に重要です。例えば、ブローカーのサーバー時間に基づいてトレード戦略を実行する場合に使用します。
ローカル時間の取得 (TimeLocal)
TimeLocal関数は、トレーダーのローカルコンピュータの現在の時間を取得します。これは、トレーダー自身のタイムゾーンに基づいた操作を行いたい場合に使用します。例えば、トレーダーの現地時間に基づいてアラートを設定する場合に便利です。

使用例とサンプルコード

以下のサンプルコードは、現在のサーバー時間とローカル時間をそれぞれ取得して表示する方法を示しています。

サンプルコード
void OnStart()
{
  // サーバー時間の取得
  datetime serverTime = TimeCurrent();
  Print(“サーバー時間: “, TimeToString(serverTime, TIME_DATE | TIME_MINUTES));

  // ローカル時間の取得
  datetime localTime = TimeLocal();
  Print(“ローカル時間: “, TimeToString(localTime, TIME_DATE | TIME_MINUTES));
}

このコードを実行すると、ターミナルウィンドウにサーバー時間とローカル時間が表示されます。TimeToString関数は、日時型(datetime)の値を可読な文字列に変換します。TIME_DATEとTIME_MINUTESは、日付と時間(分まで)を表示するフォーマット指定子です。
MQL4の基本的な日付と時刻操作を理解することで、トレード戦略の精度を高めることができます。次回は、年、月、日、時、分、秒の具体的な取得方法について詳しく見ていきます。

このように、MQL4での日付と時刻操作はトレードシステムの精度と信頼性を向上させるために非常に重要です。次回は、さらに詳細な日付と時刻の操作方法を学びましょう。

MQL4

Posted by 佐川直弘