FXのスプレッドと手数料の違いについて

執筆者

【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269

FX会社のスプレッドと手数料には重要な違いがありますが、どちらもトレーダーにとってコストとなります。以下でその違いを詳しく解説します。

スプレッド

スプレッドとは、通貨ペアの売値(Bid)と買値(Ask)の差額のことです。

主な特徴

  • 実質的な取引コストとして機能します。
  • 通貨ペアごとに異なり、一般的にメジャーな通貨ペアほど狭くなります。
  • FX会社によって異なる設定がされています。
  • 市場の状況によって変動することがあります。

計算方法

スプレッドによるコストは「スプレッド×取引数量」で計算できます。

例:米ドル/円のスプレッドが0.2銭で1万通貨取引する場合
0.2銭 × 1万通貨 = 2,000銭 = 20円

手数料

手数料は、取引や口座管理などに関連して発生する費用です。

主な特徴

  • 多くのFX会社では、ほとんどの手数料を無料としています。
  • 一部のFX会社では、取引手数料を設定している場合があります。
  • 入金・出金手数料は、FX会社や方法によって異なる場合があります。

一般的な手数料の種類

  • 取引手数料
  • 口座開設手数料
  • 口座維持手数料
  • 入金手数料
  • 出金手数料
  • ロスカット手数料

スプレッドと手数料の主な違い

発生タイミング:
スプレッド:取引のたびに発生。
手数料:取引や特定のアクションごとに発生(多くの場合は無料)。
表示方法:
スプレッド:通貨ペアの価格差として表示。
手数料:明示的な金額として表示(設定されている場合)。
変動性:
スプレッド:市場状況により変動する可能性がある。
手数料:通常、固定金額または固定率で設定される。
透明性:
スプレッド:取引画面で常に確認可能。
手数料:FX会社のウェブサイトや規約で確認する必要がある。
コスト計算:
スプレッド:取引量に応じて変動する。
手数料:多くの場合、固定金額または取引金額の一定割合。

まとめ

FXトレーダーにとって、スプレッドと手数料の両方を考慮することが重要です。多くのFX会社では手数料を無料としているため、スプレッドが主要なコストとなっています。ただし、FX会社選びの際は、スプレッドの狭さだけでなく、全体的なコスト構造を比較検討することが賢明です。

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