逆マーチンゲール法(パーレーシステム)

2024年8月15日

執筆者

【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269

逆マーチンゲール法(逆マーチンゲールシステムまたはパーレーシステムとも呼ばれます)は、従来のマーチンゲール法とは逆に、勝った場合に次のベット額を倍にする戦略(ベッティングルール)です。この方法は、連勝時に大きな利益を得ることを目的としています。

ベッティングルールに共通する注意事項
FXにおいて、ベッティングルールはリスクと引き換えの飛び道具です。基本となるトレードロジックのブラッシュアップを抜きに安易に採用するべきではありません。ベッティングルールがロットを上げていくための安直な口実を作ることにもなり、また、海外FX詐欺に利用されていることには注意が必要です
オンラインカジノに共通する注意事項
海外で合法的に運営されているオンラインカジノでも、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪になるため注意が必要です。

逆マーチンゲール法の基本概念

基本的なルール

  • 最初の賭け金を決める:まず、最初にベットする金額(ロット)を設定します。例えば、最初の賭け金を$10とします。
  • 勝った場合:勝った場合は、次の賭け金を前回の倍にします。例えば、$10で勝ったら次は$20、さらに勝ったら$40という具合です。
  • 負けた場合:負けた場合は、最初の賭け金に戻ります。例えば、$10で負けたら次も$10に戻ります。
  • 連勝の目標設定:連勝する回数を決めて、その回数に達したら一度利益を確定させ、最初の賭け金に戻します。

逆マーチンゲール法の利点と欠点

利点

  • 大きな利益の可能性:連勝が続くと、大きな利益を得ることができます。
  • 資金管理がしやすい:負けた場合にベット額を増やさないため、資金が急激に減少するリスクが少ない。
  • リスク管理:連勝の目標を設定することで、利益を確定させるタイミングを決めやすい。

欠点

  • 連勝が必要:連勝しないと利益が得られないため、連敗が続くと小さな利益しか得られない。
  • 心理的負担:連勝が続いた場合でも、いつ負けるかというプレッシャーがかかる。

逆マーチンゲール法の応用例

カジノ(ギャンブル)での使用
ブラックジャックやルーレットのようなゲームで使用されることが多いです。例えば、ブラックジャックで最初のベットを$10とし、勝ったら次は$20、さらに勝ったら$40という具合にベット額を増やします。設定した連勝回数に達したら、一度利益を確定させます。
投資(実態は投機)での使用
一部のトレーダーが、連勝時に利益を拡大させるために逆マーチンゲール法を応用することがあります。例えば、レートが上昇トレンドにある場合、連続して買い増しを行い、利益を最大化させます。

逆マーチンゲール法の注意点

  • 設定した連勝回数を守る:利益を確定させるために、事前に設定した連勝回数を厳守することが重要です。欲をかいて連勝を続けようとすると、得た利益を失うリスクがあります。そもそも連勝回数を正しく設定すること自体が困難なことがほとんどです。
  • 冷静な判断:連勝が続いた場合でも冷静に判断し、利益を確定させるタイミングを見極めることが必要です(人間には概ね不可能)。
  • 適切な資金管理:逆マーチンゲール法を使用する際には、ベット額が大きくなりすぎないように適切な資金管理を行うことが重要です。

まとめ

逆マーチンゲール法は、連勝時に大きな利益を得るための戦略ですが、連敗時には慎重な資金管理が求められます。適切に使用すれば、リスクを抑えつつ効率的に利益を拡大することができるとも言えますが、感情に流されずに冷静に戦略を実行することが必須であり、人間には概ね不可能です。

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