FX会社の利益構造について
執筆者
【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
FX会社の利益構造は主に以下の3つの要素から成り立っています。顧客にとっては手数料が明快と言えるので、FXに取り組む安心材料と言えます。
- スプレッド収益
- カバー取引による収益
- スワップポイント収益
1. スプレッド収益
スプレッドとは、FX会社が提示する通貨ペアの売値(Bid)と買値(Ask)の差額のことです。FX会社はこのスプレッドを主な収益源としています。
- スプレッドは実質的な取引手数料として機能します。
- FX会社は顧客の取引量が多いほど、スプレッド収益を多く得ることができます。
2. カバー取引による収益
FX会社は顧客からの注文に対して、リスクヘッジのためにカバー取引を行います。
- 顧客の注文金額よりも有利なレートでカバー取引を行うことで、その差額が収益となります。
- 一般的に、顧客の取引量の約4割程度のカバー取引を行っているとされています。
3. スワップポイント収益
スワップポイントとは、2国間(通貨間)の金利差から生じる収益のことです。
- FX会社は顧客に支払うスワップポイントと、自社が受け取るスワップポイントの差額を収益としています。
- 金利の高い通貨を買い、低い通貨を売る取引ではFX会社が顧客にスワップポイントを支払いますが、逆の場合はFX会社が受け取ります。
その他の特徴
- FX会社は基本的に取引手数料を無料としていることが多く、スプレッドを主な収益源としています。
- 顧客の売りと買いの注文が同時に入った場合、FX会社はカバー取引を行わずにスプレッド分の収益を得ることができます。
- FX会社は一定のリスク許容量を設定し、その範囲内で自社でリスクを取ることで、より効率的な収益構造を築いています。
まとめ
FX会社の収益構造は、市場の変動や取引量、リスク管理能力などによって大きく影響を受けます。効率的なリスク管理と競争力のあるスプレッド提供が、FX会社の収益性を左右する重要な要素となっています。
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