ETFと投資信託の違い
執筆者
【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
ETFと投資信託には多くの共通点がありますが、いくつかの重要な違いがあります。以下に主な違いを詳しく解説します。
Contents
上場の有無
ETFは証券取引所に上場しているのに対し、一般的な投資信託は非上場です。この違いにより、取引方法や価格決定方法に大きな違いが生まれます。
取引方法
ETF
- 証券会社を通じて株式と同様に売買できます。
- 取引所の立会時間中はリアルタイムで取引可能です。
- 指値注文や成行注文など、株式と同じ注文方法が使えます。
投資信託
- 販売会社(証券会社、銀行、郵便局など)を通じて購入・解約します。
- 取引は1日1回、基準価額をもとに行われます。
価格決定方法
ETF
- 市場価格でリアルタイムに取引されます。
- 需給関係により価格が変動します。
投資信託
- 1日1回算出される基準価額で取引されます。
- 申込時点では価格が未確定です。
コスト構造
ETF
- 購入時に証券会社の売買委託手数料がかかります。
- 信託報酬は一般的に投資信託より低めです。
投資信託
- 購入時手数料がかかる場合があります(ノーロードファンドもあり)。
- 信託報酬はETFより一般的に高めです。
商品の種類と数
ETF
- 主にインデックス運用型が多く、約280銘柄(日本市場、2022年12月時点)です。
- 株式指数連動型、債券指数連動型、REIT指数連動型、コモディティ連動型などがあります。
投資信託
- インデックス型とアクティブ型の両方があり、約5,900銘柄(2022年12月時点)です。
- 商品の種類が豊富で、選択肢が多いです。
分配金の再投資
ETF
- 分配金の自動再投資機能は一般的にありません。
- 投資家自身で再投資する必要があります。
投資信託
- 多くの商品で分配金の自動再投資が可能です。
最低投資金額
ETF
- 1単位(通常は100株)からの購入が必要で、1万円〜10万円程度からの投資が一般的です。
投資信託
- 100円から購入可能な商品もあり、少額から始められます。
まとめ
ETFと投資信託はそれぞれ特徴があり、投資家の目的やスタイルに応じて選択することが重要です。ETFはリアルタイム取引や低コストを重視する投資家に、投資信託は商品の多様性や自動再投資機能を求める投資家に適しているといえるでしょう。
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