為替相場はランダムウォークか?

2024年8月16日

ランダムウォーク理論とは
『相場の値動きは、どの時点においても長期的にも短期的にも「上昇と下降の可能性」がほぼ同じであり、これらは独立した事象であるから、 過去のトレンドやデータによって将来の値動きを予測することは不可能である』という理論。

ランダムウォーク理論は真実か?

ランダムウォーク理論とは、あくまでも数学的に厳密なランダム・ウォークであることが前提です。相場には少なからず「上昇と下降の可能性がその逆に対して、明らかに確率的優位性が高いポイント(あるいは時間)があります。よって、為替相場は完全なランダムウォークではありません。

為替相場がランダムウォークなら、行き当たりばったり、無作為にエントリー/イグジットを繰り返すどのような売買においても、トレードの勝ち負けは試行回数を増やすことで、収支は「±0(プラマイゼロ)」に収束するのみです。しかし、実際は違います。これは、理に適った売買ロジックでなければ、ブローカーに有利な(=投資家に不利な)マイナスエッヂ(≒スプレッド、スリッペ-ジ、未約定、他)により、徐々に資産が削られることを意味します。よって、為替相場が完全なランダムウォークであれば、あなたはFXをする意味がありません。

海外フォーラムのソースコードが公開されているフリーEAや、情報商材として販売されているトレードタイプEAには、利益を積み上げるためのエッヂが足りないものが、そのほとんどを占めています。現在勝っているEA、これまで利益を積み上げたEAは、後に同じだけのドローダウンを喰らい、逆に今負けているEAがそのうち勝ち始めることはよくあります。未来を担保するためには、過去の様々な相場に照らし合わせ、どのようなシーンであってもワークすることが重要でしょう。

私たちが目指すべきは、投資家に不利な(=ブローカーに有利な)マイナスエッヂを遥かに上回るエッヂを有するEA群による運用です。為替相場はランダムウォークではなく、確率的優位性が高いポイントがある以上、それは可能であるはずです。