スプレッドの単位は「pips」か「銭」か?

これは誤解が生じやすいポイント なので、整理しておきましょう。

クロス円(円が絡む通貨ペア)の場合

  • 通常、日本のFX会社では 「銭」 で表記されます。
  • 例:USD/JPY が 150.000 − 149.998 = 0.002円0.2銭
  • この「銭」という表現は、日本円が小数第2位(1円=100銭)まで一般的に使われるからです。

クロス円でも「pips」と言えるのか?

  • 国際的には pips(ピップス) が標準です。
  • 1pip = 小数点以下の4桁目(円絡みなら2桁目)が基準。
  • USD/JPY なら「0.01円 = 1pip」 → 「0.2銭 = 0.02円 = 2pips」ではなく、0.2銭 = 0.02円 = 2.0pips ではなくて、正しくは 0.2銭 = 0.002円 = 0.2pips

つまり、クロス円の場合「1pip = 0.01円(=1銭)」 です。

実務での使い分け

  1. 国内業者・日本人向け記事 → 「銭」表記が親切。
    例:「ドル円のスプレッドは0.2銭」
  2. 国際的な文脈・英語記事 → 「pips」で統一。
    例:「USD/JPY spread is 0.2 pips」

まとめると

  • クロス円も「pips」で数えるのが正しい(世界共通)。
  • ただし 日本の投資家向けには「銭」と書いた方が直感的で分かりやすい。
  • 記事にする場合は「0.2銭(=0.2pips)」のように併記しておくのがベスト。

という事情から使い分けられているのが実際です。