多次元配列を使う方法|MQL4プログラミング

MetaTrader 4(MT4)のMQL4プログラムでは、多次元配列を使用することで、データを行と列で管理することができます。この記事では、初心者にもわかりやすく多次元配列の基本的な使い方を解説します。特に、2次元配列を例に取り上げて説明します。

多次元配列とは?

多次元配列とは、複数の次元を持つ配列のことです。例えば、2次元配列は行と列でデータを管理し、エクセルなどの表と同じように扱うことができます。さらに、3次元、4次元と次元を増やすことも可能です。基本的な概念は変わりません。

2次元配列の基本構文

以下のサンプルコードは、2次元配列の基本的な使い方を示しています。

2次元配列の基本的な使い方
// 2次元配列の宣言
double matrix[3][2];

// 2次元配列に値を代入
matrix[0][0] = 1.0;
matrix[0][1] = 2.0;
matrix[1][0] = 3.0;
matrix[1][1] = 4.0;
matrix[2][0] = 5.0;
matrix[2][1] = 6.0;

// 2次元配列の内容を表示
for (int i = 0; i < 3; i++) {
    for (int j = 0; j < 2; j++) {
        Print(“matrix[“, i, “][“, j, “] = “, matrix[i][j]);
    }
}

このサンプルコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

実行結果
matrix[0][0] = 1.0
matrix[0][1] = 2.0
matrix[1][0] = 3.0
matrix[1][1] = 4.0
matrix[2][0] = 5.0
matrix[2][1] = 6.0

多次元配列の基本操作

多次元配列を使用する前に、まず配列を宣言する必要があります。配列の宣言には、データ型と各次元のサイズを指定します。

多次元配列の宣言
double matrix[3][2];  // サイズが3×2のdouble型2次元配列を宣言

多次元配列の各要素には、インデックスを使って値を代入します。インデックスは各次元ごとに0から始まり、指定したサイズ-1までの範囲です。

多次元配列への値の代入
matrix[0][0] = 1.0;
matrix[0][1] = 2.0;
matrix[1][0] = 3.0;
matrix[1][1] = 4.0;
matrix[2][0] = 5.0;
matrix[2][1] = 6.0;

多次元配列の値を取得する際も、インデックスを使用します。以下のコードは、配列の値を二重のループを使って表示する例です。

多次元配列の値の取得
for (int i = 0; i < 3; i++) {
    for (int j = 0; j < 2; j++) {
        Print(“matrix[“, i, “][“, j, “] = “, matrix[i][j]);
    }
}

まとめ

多次元配列を使用することで、MQL4プログラム内でデータを効率的に管理し、操作することができます。2次元配列の基本的な使い方を理解することで、より複雑なデータ構造にも対応できるようになります。初心者の方も、まずは基本的な多次元配列の操作を学び、実際のトレードプログラムに応用してみてください。

MQL4

Posted by 佐川直弘